3案件×2条件

案件要約は指示形式で変わる?3件×2条件を比較

短い要約依頼と、整理項目を指定した依頼では何が変わるのか。6つの初回回答を、項目の有無と意味の正しさに分けて比べました。

執筆・調査:ぺんすと更新日:調査・確認方法を見る

過去に調査した3件の募集を匿名化し、案件①(記事制作)、案件②(動画制作)、案件③(AI講師)として比較します。

Aは要約、Bは6項目を指定

A:単純指示

案件資料を分かりやすく要約するよう依頼。出力見出しや確認項目は指定していません。

B:構造化指示

必須条件、納品物、ツール、期限、禁止事項、注意点・不明点を分けるよう指定しました。

3件とも同じモデル・設定で、各条件の最初の回答だけを採用しました。構造化条件の3回答は要件抽出テストと同じ回答を使い、重複実行していません。

項目の明示は12/18から18/18へ増えた

6項目の明示状況
案件単純指示構造化指示単純指示で未明示
案件①(記事制作)3/66/6ツール、禁止事項、不明点
案件②(動画制作)5/66/6禁止事項
案件③(AI講師)4/66/6納品物、不明点

構造化指示は、書いてほしい欄をそろえる用途では効果が見えました。ただし、欄が埋まることと、本文の意味を正しく分類することは別でした。

人が読むと構造化指示の2回答に問題があった

保存した案件資料との意味確認
案件単純指示構造化指示
案件①(記事制作)重大な問題なし作業工程等を必須条件へ分類
案件②(動画制作)重大な問題なし「重視」を「必須」へ過剰分類
案件③(AI講師)重大な問題なし重大な問題なし

機械的な確認では、資料にない新しい数値などは見つかりませんでした。人の確認では、同じ情報でも置く欄によって意味が変わる2例を拾いました。

案件①と案件②は「必須」の読み方でずれた

案件①(記事制作)では仕事の手順を応募条件へ置いた

事実確認と文章の手直しは、受注後の記事制作工程です。構造化回答はこれを必須条件に含め、さらに「未経験でも応募可」も必須条件欄へ置きました。情報自体は資料にありますが、分類が不自然でした。

案件②(動画制作)では選考で重視する経験を必須化した

案件資料は制作、生成AI、動画編集の経験を「重視」としていました。構造化回答は必須条件に置いたため、応募可能範囲を狭く読ませる表現になりました。

案件③(AI講師)は必須と歓迎を分けられた

横浜市内への来社、対面指導、オンラインのみ不可は必須側に、日常的なAI利用や初心者への説明力は歓迎側に整理できました。

条件と根拠を分けて指示する

案件資料だけを使い、次を分けて整理してください。
1. 明記された必須条件
2. 歓迎・重視される条件
3. 応募時に求められる情報
4. 受注後の作業工程
5. 納品物または役務
6. 不明点
「重視」「歓迎」を必須へ言い換えないでください。

この形なら、項目をそろえながら、今回見つかった分類問題も確認しやすくなります。出力後は募集文の該当箇所へ戻って確認します。

6回答の小さな比較

対象は匿名化した3案件で、各条件1回です。元の公開ページ全文を保存した比較ではなく、応募・契約も行っていません。別モデルや長い案件文で同じ差が出るかは分かりません。

プロンプトと6回答を確認する

2種類の指示、3件の入力、単純・構造化の初回回答、判定表を掲載しています。

比較結果CSV 単純指示 構造化指示 単純回答例 構造化回答例 検証条件とデータの説明