記録済みテストの分析

AIライティングの実務工程

保存済みのA/B各1回を、生出力、原資料照合、人の修正、公開範囲に分けて再分析します。

執筆・調査:ぺんすと更新日:調査・確認方法を見る

このページで扱う記録

このページは、実務プロンプトの作り方と同じA/B各1回の記録を、公開前の確認工程(主張分解、原資料照合、修正、公開範囲の判断)に絞って解説します。顧客案件の記録ではありません。 [1] あわせて、AIツール比較の文章編集テストT05の4回答を、入力文の誤りが出力に残る例として扱います。

使い分け:AIへ渡す条件や合否基準をまだ決めていない場合はプロンプトガイド、初回回答が手元にあり、事実や権利を確認して公開文へ直す場合はこのページを使います。

記録から公開までの工程

  1. 固定資料
    使ってよい3事実と出典を固定する。
  2. 生出力
    A・Bを整形前の記録として残す。
  3. 主張分解
    各文を、条件・行動・根拠に分ける。
  4. 原資料照合
    サービス区分、入力権限、個人情報、正確性の条件を戻って確認する。
  5. 人の修正
    断定を停止条件へ直し、根拠番号と確認先を付ける。
  6. 公開範囲決定
    実施していない効果測定や実務経験を加えず、限界を併記する。

A出力で追加修正が必要だった箇所

利用目的を明確にする 機密情報や個人情報を入力しない AIの出力内容を確認する 利用規約を確認する 必要に応じて人が修正する
AIによる下書きの主張ごとの判定と修正
表示された内容公開前に不足していたもの人が行う修正
機密情報や個人情報を入力しないこの3事実だけでは、すべての入力を一律禁止する根拠まではない入力権限・利用目的・規約が不明なら停止、と条件化
利用規約を確認する何を、どの製品区分で確認するか個人向け/業務向け、学習利用設定、管理者ルールへ分解
必要に応じて人が修正する合否条件と確認先事実、権利、契約、指定形式を個別に確認

B出力で残った確認

Bは停止条件・確認先・根拠番号を含み、構造の合否を確認しやすくなりました。ただし、番号が付いていても元の3事実を超える判断はできません。たとえば「法令上の義務」や「顧客の許可」が個別案件で満たされるかは、出力では決められません。 [2] [3]

人が残す最終判断

  • 使っている製品・契約区分は何か
  • 入力資料を外部サービスへ送る権限があるか
  • 出力の事実を元資料へ戻して確認できるか
  • 第三者の権利、契約、指定形式に反しないか
  • 分からない項目を「安全」と補完していないか

人が修正した公開用の表現

顧客業務で生成AIを使う前に、使用する製品・契約区分、モデル改善への利用設定、顧客・組織の入力許可を確認します。入力可否を判断できない資料は送信せず、契約担当者や管理者へ確認します。出力は、元資料で事実を確認し、第三者の権利、契約条件、指定形式に照合してから使用します。

これは保存済みA/B出力を公開文へ直した編集例であり、顧客案件で納品した文章ではありません。

短いSNS文へ変える場合

実投稿・配信・反応計測は行っていないため、媒体別の成果は示しません。文章を短くする場合も、次の順序だけを共通化します。

  1. 完全版から、停止条件・確認先・根拠を先に固定する。
  2. 文字数に合わせて説明を削っても、例外条件を断定へ変えない。
  3. 経験談のように読める一人称、効果、反応数を追加しない。
  4. 投稿先の規約と素材権利を確認し、公開後の訂正手段を持つ。

主張分解の記録表

AIの下書きを公開前に確認するときは、1文ずつ次の表に記録します。A出力の確認も、この形で行いました。

主張分解の記録表(記入例)
下書きの文種類根拠資料と該当箇所判定直した文
機密情報や個人情報を入力しない行動の指示固定した3事実(個人情報の入力時は法令と規約の確認が必要)要修正:一律禁止の根拠はない入力権限・利用目的・規約を確認できない資料は送信しない
利用規約を確認する行動の指示固定した3事実(製品・設定でデータの扱いが異なる)要修正:確認する対象が不明使用する製品・契約区分と、モデル改善への利用設定を確認する
(空欄)事実/条件/意見資料名・ページ・行一致/要修正/削除(空欄)

入力文の誤りは、AIの出力にそのまま残る

当サイトのAIツール比較(2026年10月2日)では、文章編集テストT05として、36件調査を説明する入力文を350〜500字の記事冒頭へ書き換えるよう、CodexとClaude Codeに各2回依頼しました。入力文には「募集終了済みの募集は除外した」という一文がありました。

4回答とも、この一文の意味を変えずに残しました。採点基準も除外条件を保持すると点を与える設計で、4回答とも客観60点を満たしています。一方、36件調査の記録には9月7日時点の募集状態の列がなく、10月3日の再確認ではLancersの1件(D006)が「2024年02月20日に終了」と表示されました。入力文のこの一文は、元の記録で裏付けられません。

AIの書き換えが入力文に忠実かどうかと、入力文が元データと合っているかは、別の確認です。公開前は、AIの出力を入力文と照合するだけでなく、入力文の主張も元データ(CSVや記録)まで戻って確認します。

テストT05で確認できたこと
確認の対象結果根拠
出力が入力文の事実と除外条件を残したか4回答とも残した(客観60点)採点CSV、採点基準
入力文の「募集終了済みを除外」が元データで裏付けられるか裏付けられない(9月7日の記録に募集状態の列がなく、D006は2024年2月20日終了と表示)再確認CSV

公開前チェック

確認に使用した情報